つげ木彫り十二支「午」の置物について
中国伝統工芸の粋を集めたつげ木彫りの十二支「午」の置物は、千年の歴史を持つ浙江省楽清市の無形文化遺産技法によって制作された芸術品です。良質なツゲの木を厳選し、(
木彫り干支の馬置物)熟練職人が丹精込めて彫り上げたこの作品は、伝統と現代美が融合した逸品です。
素材となるツゲの木は「木中の象牙」と称されるほど緻密で光沢ある材質。年輪が密に重なり、経年変化で黄金色に輝く特性から、代々受け継がれる工芸品に最適です。職人は鑿(のみ)27本を使い分け、立体彫刻・浮き彫り・透かし彫りなどの技法を駆使。躍動感ある馬の筋肉の流れ、たてがみの一本一本まで精緻に表現しています。
デザインには中国古来の吉祥文様を採用。雲模様の台座は「平歩青雲(順調な出世)」を、前足を上げる姿勢は「馬到成功(即座に成功する)」を象徴します。特に瞳には天然水晶を嵌入する技法「点晴術」を用い、(
木彫り 動物)生命力あふれる眼差しを創出。角度によって表情が変化する仕組みは、職人の高度な美的センスが光ります。
風水では南方に飾ると「名望運向上」をもたらすとされ、オフィスのデスクや書斎の装飾に最適。新年贈答品としても人気が高く、木の温もりが現代の生活空間に安らぎを添えます。高さ約18cmのコンパクトサイズながら、存在感ある佇まいは東洋美術の真髄を伝える芸術品として、国内外のコレクターから高い評価を受けています。
この工芸品は単なる装飾品ではなく、(
木彫り置物)中国の木彫文化を継承する「動く文化財」。職人が1点もの制作に込めた情熱が、受け継がれる匠の技と共に、時を超えて愛され続ける価値を生み出しています。